更に南部のハジャイに来た。
スラタニーでは泊まったホテルが僕には何か無機質な感じで合わなかったので予約した
2泊で移動することにした。場所も回りはバナナのプランテーションがあったりと市内
から遠く離れている。地図で見ると周りには結構ホテルがあったので安心していたが、
それらのホテルとも多くは離れていて近くには30階くらいの大きなホテルもある。
しかしそこに宿泊した人もホテルから出て周囲の散歩などはしないだろう。
近くには食事が出来てお酒も飲めるCROSSROADSというお店があり、Googleで見て
最初からここに行くことに決めていた。6時過ぎに行ったら多分僕が最初の客だった
のではなかろうか。ネットではわからなかったが従業員は殆どが若い綺麗な女性で
他の客が来るまでは3人ほど僕の近くで喋っていた。夕飯を食べていなかったので
お勧めを頼んだら火の点いたコンロの上に海鮮がグツグツいっているのが来た。
とても食べる気がしなかったので僕の次に来た客(多分ご夫婦)にお金は僕が払うから
差し上げてくれと頼んだ。注文してないなら払わなくてもいいとまで言ってくれたが
頼んだのは間違いないし、勿体無いのでと言おうと思ったが勿体無いと英語で言えず
兎に角失礼でなかったら差し上げてくれと言って従業員がご夫婦に説明している間に
持って行った。旦那は大変恐縮してコップンカーと手を合わせていた。こちらこそと
英語で言ったが通じなかったようだ。この日はビールの大瓶2本とウイスキーをストレートで3杯ほど飲んで帰った。
次の日も躊躇したが楽しかったので再度同じ店に行った。翌日は7時過ぎ。金曜なので
混んでいるかと思ったら昨日より客が少ない。聞いてみると土曜日は多くの会社が休み
ではないらしい。それでも次第に混んできて隣の席には4人の外人がいた。従業員に
外人かと聞いたらミャンマー人という。この日はお酒はそこそこにして生演奏を楽しんだ。リクエストが出来るらしいのでベトナムで何回か聞いたホテルカリフォルニアを
リクエスト。流石に上手かった。やはり生演奏は迫力がある。頼んでよかった。
今回も移動方法については慎重に調べた。ホテルに頼んでトゥクトゥクをハジャイ行き
のバスターミナルまで手配してもらった。頼んでからも再度確認。7時半に来るように
頼んだか、またドライバーに行き先を伝えてくれと頼んだ。
翌日7時半2分前にトゥクトゥクが来た。約束どおりだ。そしてドライバーに行き先を
指示している。バスターミナルまでの距離は結構あった。20分位は走った。ホテルは
80バーツと言っていたがその通りだった。またソンクラーからハジャイまでの所要時間を聞くと5時間という。バスのチケット売り場で聞くと矢張り5時間。ホテルとバス
のチケット売り場が同じ所要時間だったのは初めてだった。そして実際にも5時間。
何とすばらしい事だろう。全てこうでありたいものだ。日本では当たり前だが東南アジアではまずありえない。
同時に思ったのが日本ではホテルの宿泊客の便宜を出来るだけ図ってくれるが、外国
ではホテルは安全に泊めるだけで他のサービスは殆どしない。ツアー客相手のチケット
の手配などは応じてくれるが、僕のように観光ではない、単に移動しているだけの客
には対応出来てないのが普通だ。従って「おもてなし」と言っていたがその意味がやっと分かったような気がする。他人に対する思いやりの気持ちが残念ながら殆ど感じられないのだ。
仕事でC国に行った時、レセプションとは別にコンシェルジュと書かれたカウンターが
あったが英語が中々通じず、はたまた何を聞いても答えられなかった。コンシェルジュ
は客の相談にのってくれる相談係りなのだが形だけで機能していなかった。
ここハジャイには何事もなく無事に着くことができた。しかも安いミニバスで、終点
までの途中でなら好きな場所で止めてくれる。今回もGoogleで現在地を確認しながら
止めやすい場所で止めてくれと頼んだ。ホテルまで数百メートルの距離でホテルは簡単
に見つけられた。Googleには本当に感謝するしかない。
ハジャイに来てからここについてネットで調べたら結構危ない所らしい。過去には爆弾
を積んだ車が10人ほどを死傷させる事件があったらしい。外務省の渡航安全情報でも
不要不急の渡航はやめるようにとレベル2になっていた。知らなかった。それから街を
歩く時は駐車している車を避けてと思ったが多すぎて避けては歩けない。確かに駅や
外国人相手の大きなホテルには軍人た多数たむろしている。仕事では安全のためと思って1万以上のホテルに泊まっていたが却ってその方が危険だと今更ながら分かった。
因みにと思って外務省のHPでみるとミャンマーは全域がレベル2だった。どおりでタイに入国してからの、軍による検問が3回もあったわけだ。何処でか忘れたが車の下を
調べるミラーのようなものを見た気がする。だからカンボジアからタイに再入国する際
にはきっとまた検問があるだろうと思っていたが1回も止められなかった。でもソンクラーからここハジャイに来る時は止められはしなかったものの、検問所を2回見た。
どうも特定の車だけを止めているようだった。
今回も写真はありません。警備の軍人でもと思ったのですがミャンマーでは軍関係の
写真を撮ることは禁止されているのでここは穏便に済ませようと撮っていません。
街中なのでデパートはあるのですがソンクラーのように郊外型のショッピングセンター
はなく、面白い写真も撮れませんでした。
明日はいよいよというかマレーシアに行きます。イポーという都市です。もっとローカルな所に行きたいのですが交通手段がありません。地元の人はきっとミニバスを乗り継いで行くのでしょうがそこまで勇気と根性がありません。ミニバスに乗っていて思うのですが定員に達する前に出発するのですが途中で何でこんな所でと思うような場所で
客が待っていたりするのです。ここに来る時も最初は確か9人だったのですが、途中からは3人と1人が乗ってきてちゃんと定員の13人になってました。勿論外人は僕一人
でした。考えてみると僕はこうして地元の人と一緒に、例えばバスで移動したりするのが目的だったのではないかと思います。大型の豪華バスでの移動もそれはそれで楽しかったのですが今考えると何か違っていたような気がするのです。もう少し先に進めば
分かってくるかもしれません。
明日は6時間の移動です。多分ブログの更新はありません。