ラオスからベトナムへ
今日もまた無事に国境を越えることが出来ました。サムヌアから南東に下ってホイアン
というベトナムの街まで来ました。サムヌアから東北東にあるハノイを目指したかったのでもっと北の国境を越えるつもりでしたが、バスステーションに居た英語が達者な
係員に聞くとホイアンを目指す国境が一番確かだということです。何でも僕が考えて
いた国境ではアメリカ人が入国を拒否されたこともあるとか。そこともう一つ北にある
国境は小さい、ホイアンを目指すルートの国境が一番大きくて確かだという事でした。
もっと若ければそういう事にも挑戦してみたい気はあったのですが、定年を過ぎた年寄りがすることではないと自分を戒め、確実なルートをとることにしました。しかも地図でみると最も長い距離に見えるのですが、9時間で行くというので何とか明るい内に
着けるのであればと決めました。
9時間も乗る国際越境バスですからさぞかし豪華なバスか、そうでなくても数多くいる
トヨタのハイエースクラスではないだろうかと思っていたら、これでした。
あれほど嫌だと思っていた韓国車です。外見ではわかりませんが車内はこんなです。
これまで乗ったどの車よりもボロでした。
長距離バスに限らないのかもしれませんが、乗るのは人間だけではありません。荷物も
積みます。そして途中から載せてきたのがこれです。
真ん中に光っている金属の棒と何やら鉄のかたまりが入っていそうなダンボール箱です。この金属の棒が二人でやっと持てるくらいの重さのようですが、左右にカーブする
度に転がるんです。
極めつけはこれ。途中の休憩所で積まれていました。
屋根の上に積まれたのは生きた鶏です。ホイアンまで生きていられるでしょうか。
ランチ休憩の時に気がついたのですが、何とこのバスはクッションが板バネでした。
整備された日本の道路でさえ、バスはエアサスです。これを舗装されていない道路を
走るもんだから道路からの衝撃はハンパありません。
これまでの最悪はバスだけではありませんでした。ラオス国内の道路が舗装されていません。道幅も狭く、テーマパークのアトラクションも真っ青の悪路でした。
その悪路の写真など撮れるはずもありません。ペットの水を飲むのさえ容易ではないですから。途中で工事のため20分ほど足止めをくらいました。
道幅はトラックよりちょい広いくらいです。ここで何と右のショベルカーから左のダンプに土を積み終わるまで待たされました。バイクさえ通れません。
距離はありましたがベトナム国内に入ってからは順調でした。まず舗装されてます。
センターラインがあります。ガードレールにカーブミラーまでありましたから。それに
ほぼ平坦です。恐らく距離はラオス国内の3倍はあったと思いますが、かかった時間は
ほぼ同じくらいでした。やはり経済発展には道路が大事ですね。
国境での検査は全く問題ありませんでした。ラオス入国の時と違うのは自分の荷物を
バスから降ろしてX線検査機を通すことくらいでしょうか。ちょっとビビったのが
バックの中に何かと便利なアーミーナイフが没収されること。飛行機の場合でしたら
完全にアウトです。何とか問題なく通過できました。