朝から衝撃的な光景

昨日、タイのナーンから国境を越えてラオスのルアンバパーンまで来ました。

これまでで最も長い8時間のバス移動でした。矢張り多少疲れました。休憩はランチ

タイムの20分だけ。乗っていたのはドライバー、乗務員各1名と僕を含めて4人の

乗客だけ。国境の出入国検査も僕達6人だけでした。僕は全く問題なかったのですが、タイ人は乗務員も含めて4人が出入国カードの書き直しをさせられていました。乗務員、お前もかっって感じです。何故かスタンプを押された後で一人1ドルを徴収され

ました。交換に入場券みたいなものをもらいましたが何が書いてあるのだかわかりません。一体何の1ドルだったのでしょう。こういう時、旅行者は変にたてつきません。

抗議しても無駄なことは知ってますし、たかが1ドルという気持ちもあります。

 

途中で何もない所で止まったかと思ったらドライバーと乗務員だけのトイレ休憩。他の乗客3人はタイ人の若い男女で、皆な寝てました。国境を越える際に女性はトイレに行っていたがそれ以外には8時間に1回も行ってない。もし途中で行きたくなったら男性同様、その辺の草むらで用をたすしかないのでしょうか。

 

僕はランチの時に寄った食堂の近くで用を足した。ランチの後でトイレを食堂のおばさんに聞いたがないという。英語が通じないのかと再度聞くと建物の周りを指差している。国境近くの辺鄙なラオスといえども食堂がある集落だから周りには人家があり、用を足すとなると人ん家の敷地内となる。それでも次の休憩がいつになるかわからない状況ではと、何とか誰の所でもないような、牛しかこっちを見ていない事を確認して用を足した。そういえば国境の所でもトイレの場所を聞いたが、あらぬ方向を指差していた。確かにその方向にはいくつかの建物があったがどれもトイレではなさそうだった。この時も多分その辺でしろと国境警備員は言っていたのだろう。

 

ここの食堂のおばさんには驚かされた。多分僕のことを二言、三言だけドライバーがおばさんに言ったと思ったら、3秒、4秒と僕の顔をじっと見ている。何をドライバーが言ったかわからないが、多分このルートで国境を越えてくる日本人は珍しいのではなかろうか。昨日も乗客はたったの4人。これから行くランバパーンには直近に空港がある。調べてみるとバンコクからなら往復で18000円ほど。バスの片道2600円よりは高いがその距離を考えたら決して高額な料金ではない。日本人でルアンバパーンを目指すなら大多数、というか殆どの人が空路を選択するでしょう。

 

旅も一ヶ月近くとなるとある程度は慣れてくる。ホテルの予約は今回のように着けるかどうか少しでも不安な要素がある場合には現地支払いで2泊で申し込む。ネピドーやピューのように最初から単に通過するだけなら1泊と決めているが、それ以外では最低2泊は必要。そこが気に入ったら宿泊日数を現地で延長する。今のホテルも昨日聞いたら1日でも2日でも同じ部屋で延長することが可能だという。今も部屋にはライティング

デスクがないのでホテルに断って共有スペースにある机と椅子でブログを書いているが

隣室の欧米人がもう1泊したいとホテルの従業員に話しているのが聞こえた。勿論その場でOKだった。

 

朝のルアンバパーンはお坊さんの托鉢見学が出来ることで有名だ。托鉢は決して有名ではないがミャンマーのパアンで毎日見て来たし、ましてやお坊さんにはタイ入国の時の事がまだ忘れられないでいたのでそれを見に行くつもりは全くなかった。

しかし朝のルアンバパーンには興味があったので朝の散歩に出掛けた。するとネットで

見た通り道路わきに座ってお坊さんにあげるご飯やお菓子などを用意して待っている。

ミャンマーでは立ったままでご飯ではなく、お米をあげていた違いなどを考えていると

その道路を曲がった通りに子供達が同じように座って待っている。この通りには子供達かと感心しているとやがてお坊さん達が来て逆にお坊さんが子供達の前にあるレジ袋に

ご飯を入れているではないか。見ると子供達はみすぼらしい服装で裸足の子もいる。

その先に進んでみると大人たちが矢張り座ってご飯をお坊さんにあげていた。そのご飯

を今度はお坊さんが子供達にあげているのだった。何のことはない、お坊さんを介して

大人が恵まれない子供達にご飯をあげているのだ。こういう光景は観光パンフには勿論、ネットの地域紹介ブログや旅行記でも見なかった。影の部分にはなかなか陽があたらないのだ。こういう経験はやはり現地でしかなかなかわからない。

 

この時はそのシステムに感心したが今考えてみるとここでもお坊さんの存在が疑問になる。お坊さんを介さず直接子供達にご飯をあげることは考えないのだろうか。

今回もはからずもお坊さんについて考えさせられた朝だった。

 

今回は申し訳ありませんが写真がありません。10時半を過ぎました。これから周辺を

ブラついてきます。気になったものがあったら写真を撮ってきます。