ピッサヌロークに着きましたが。
ミャンマーからタイへの国境越えは手続き上は全く問題ありませんでした。ミャンマー
での出国手続きは長蛇の列のミャンマー人専用受付を尻目に、ほんの数分で終わりました。外人専用の窓口で、僕の他に居たのは数人の中国人と思われるグループだけでした。これでミャンマーの出国はお仕舞い。川にかかった橋を歩いて渡りタイへ。
ASEANと書かれた窓口に行くと、後ろの女性はフィリピンから仕事できたと言っていた。並んでいると違う窓口の窓が突然開いてカードを持っているかと聞かれた。飛行機で入国の場合は機内で出入国カードを配られるが、徒歩の場合には入手できない。日本人と見て恐らく親切にも教えてくれたんだろう。すると後ろにいた女性も勿論持っていなかったので一緒にカードをもらい、記入して二人で列に戻った。こんなことがあると矢張り日本人には親切なのかなと思ってしまう。しかしこの列がなかなか進まない。僕の前に4人ほどいたがちっとも進まない。30分、40分と時間だけが進んでいく。見るとどうもマシントラブルのようだ。係員が盛んに首を傾げている。そのうち窓口にある右側の装置(パソコン)ではなく、左側の装置で試し始めた。これでもうまくいかない。それでも何とか僕の番になったが後ろの女性が急いでいるようなので譲ってあげた。どうせ10:50のピッサヌローク行きには間に合わない。次のバスの時間は調べてなかったが1日に4本しか出てないので午後であることは間違いない。この彼女の
時もかなり時間がかかった。終わってありがとうと言われても役には立たなかったねと
しか言えなかった。1歳くらいの女の子を抱えたお母さんも居る、夫婦で重そうな荷物を持っている人も居る。僕はまだ気楽だから良いけど約束がある人や仕事の人は大変な
思いをしているのでしょう。こういう時には待たされている人の間で不思議な連帯感が
生まれます。急いでいる人に自分の番を譲ってあげたり、カードに記入するのにペンが
ないと貸してあげたりと、っって全部自分しかやってないじゃん。でも愚図る赤ちゃんをなだめたりしている女性もいました。矢張りこの辺は万国共通ですかね。
僕は比較的直ぐに終わったのですが、なんと僕の前に割り込もうとするお坊さんが二人いました。絶対に譲りません。頑張りました。僕が終わって身体でお坊さんをガードしながら後ろに並んでいた夫婦にどうぞと言ったら、なんとその夫婦は坊さんに順番を譲るではありませんか。びっくりしました。どうもここ(と言っても入国前なのでタイでもミャンマーでもない)では坊さん最優先のようだ。譲った夫婦も僕に手でものを食べるしぐさをして、仕方ないのよと言っていた。しかしこの暑い中、赤ん坊はいる、思い荷物を持っている人もいる、そんな状況の中でずっと後から来て割り込むのが坊さんのすることか。もう少し人にためにすべきことをしてもいいのではないか。仏様に仕えて人に優しくないのが坊さんなのだろうか。絶対に納得できない。許せない。二重に腹が立って仕方がなかった。しかしその時はそういうことも他の国ではあるんだなと(日本ではどうだろう)思うしかなかったが、今思うといくら国が違えどという思いが強い。そう考えるのは間違っているだろうか。
結局、タイでのイミグレには1時間半もかかってしまった。しかもタイでは30分ほど時間が早まるので予定していたバスには乗れなかった。しかし一刻も早くバス乗り場に行かなければと、ミャンマーのチャットをタイバーツの両替するのを忘れてしまった。
まぁいいや、どこかで出来るだろうと思ったのが運のつき。何とバンコクのような大都市でないと無理だという。バンコクには行くけどラオス、ベトナム、カンボジアと廻ってからなので相当先になる。それまで現政権がもってくれればいいけど。
バスにはかなり時間の余裕をもって出掛けたつもりだった。ヤンゴンでは余裕をみすぎて1時間半も時間を潰さなければならなかった。でも目算では1時間以上の余裕をもって出掛けた。4キロあるホテルから国境までの道を十数キロの荷物を持ってホテルを
出ようとするとフロントからタクシーが必要でしょう、いらん、じゃあバイタクは、
それもいらんと言って出てきた。実際歩いてみても何てことはなかった。格好をみて
無駄と知っているのか、昨日ほどバイタクから声がかからない。途中でへばってしまったらバイタクもと考えていたが、こうなったら意地でもと思うことなく着いてしまった。しかしそこからが大変だったが。
ミャワディーのホテルにあった電器ポットです。最初は何でこんな所にUSBメモリーが
差してあるんだろうと思いましたが、ポットのスイッチでした。
ミャワディーのホテルで操作方法が分からなかったのが洗面台の栓です。閉まったまま
で開け方がわかりません。何処を見てもそれらしいレバーもボタンもない。仕方なく
たまたま近くに居た従業員に聞くと、何と栓をもう一回押すんだと。知るかそんなもん。わからないのは多分僕だけではないと思います。
ミャンマーと違ってタイの道路は非常に整備されています。まるで高速道路のような
一般道が地方都市へと延びています。しかしここに来るまでに3回止められました。
検問です。パスポートを見せるだけでいいのですが、僕の後部座席に座っていた人は
途中で降ろされました。これで時間をくってしまうのかと思いきや、本人が来て荷物
を持って何やらドライバーに言ったかと思うと我々を乗せたミニバスはそのまま走り
出しました。彼は置いてきぼりです。何があったのかわかりません。異国のことは
わからないことがあるもんですね。
鼻毛が気になってきた。爪切りは大体どのホテルでもあり貸してくれる。鼻毛抜きはどうだろうか。あっても借りたくないな。次回はなかなかその名前を覚えられなかった
ピッサヌロークです。では次回ピッサヌロークにて。