ピューでも焦りました。
ネピドーからピューへ移動です。これまでと違ってバスのチケットはホテルで発行できずバスターミナルで自分で買ってくれという。必要事項をメモしてもらったので
バイタクの兄ちゃんに見せたら買ってくれるらしい。値段はホテルで聞いていたので
必要な金額を渡すとチケットを買ってチケットとお釣りを渡してくれた。こんな時は
チップを渡すのが常識ってもんで泣く泣くなけなしの現金をあげた。
途中、どうも方向が違うような気がして思わずバイクを止めてメモを見せてバスターミナルと連呼したのだが、彼はちゃんと正しくバスターミナルまで連れてきてくれました。ありがとうございました。
さて、ピューまでのバスはこれまでと違って何とも豪華なバスでした。思わず写真を
撮ったのですが間違えて消してしまったようです。すいません。
2時間くらいと聞いていたので1時間半を過ぎた頃からGoogle Mapで現在地を確認
していると、正にここではないかと言うところでどうもサービスエリアでの休憩の
様子。降りたときに乗務員にここがピューではないかと聞いたが返事がない。別の
乗客が後30分と言ってきたので信用してまた乗車したのが間違いだった。
先ほどのはサービスエリアでの休憩と暫くは思い込んでいたが、Google Mapを
みているとドンドンピューから離れていくではないか。たまらず乗務員に自分は
ピューで降りるがバスは今ここを走っているがどうなっているのかと聞いたら
暫く渡したiPhoneを見ていてドライバーと話始めた。それでもバスはドンドン離れて
いくばかり。兎に角こちらの事情は説明したのでこれ以上打つ手がない。15分ほど
そのまま走っていただろうか、高速脇の空き地に止めたかと思ったら降りろという。
バスのトランクから荷物も降ろすと乗務員が反対車線に連れて行った。恐らく反対
方向に向かうバスに乗せてピューで降ろさせるのだろうと思っていたら、何処かに
電話している。すると間もなくバスが来て止まった。乗務員が乗れと言う。従うしか
ない。車体のパッケージから判断するに違うバス会社のようだった。30分も戻ると
先ほどのサービスエリアに着いた。当然ここで降りろと言う。言われなくても降りる
つもりだが、料金はと聞くといらないという。有難い話だ。この場を借りてお礼申し
あげます。
ところが悲劇はこれで終わらなかった。バイタクが来てホテルに行くのかと聞く。
ここは素直に連れて行ってもらうことにしてバガンのホテルでプリントアウトして
もらったホテルの予約確認書を見せたところ、知らないと言う。何人かが集まって
相談していたが、埒があかない。そのうち最初のバイタクがこっちに来いと言って
荷物を持って歩き出した。どうやら年配のドライバーに聞いてみることにしたらしい。
相談されたドライバーは確認書を暫く見ていたが、ピューを連呼していると決断したらしく自分のバイクに乗れと言う。田園地帯を走ること10分ほどだろうか、とある
ゲストハウスでバイクを止めた。予約したホテルとは全く違うがここで聞いてみれば
何か分かるかもと受付のようなところに行った。ここで確認書を見せると予約したのは
ピューではなく、ピィーのホテルだったことがわかった。何と自分のミスだった。
何のことはない、バイタクの連中は英語が読めなかったんだ。そんじゃあピィーは何処にあるかとスマホの地図を見せるとそこから西にネピドーまでと同じくらいの距離が
あるではないか。タクシーはないかと聞くとないという。何か方法はないかと聞くが
この英語が通じない。ここは度胸を決めてここに泊まるしかない。これでもバックパッカーのはしくれと思い部屋をみせてもらうことにした。一番いい部屋で15000、
二番目で12000という。広さが若干違うだけだしここはケチらないといけないので
二番目の部屋に決めた。ここがとんでもない所だった。WiFi,お湯、歯ブラシ、フェイス
タオル、テレビのリモコンもない。虫はたくさんいる。ここでも禁煙なので外のテラス
で吸わなくてはならないが、細かな虫がそれこそ何万といる。とても優雅にタバコなど
吸っていられない。しかも夜中に枕元で何かが跳ねている音がする。いてもいいから
何もしないで音を出さないでくれと願いつつ寝た。夕飯は3軒先のお店へ。何だか
分からないものを食べた。大体メニューの写真と似ても似つかないものが来た。違うと言おうと思ったが無駄だと思いやめた。ビールがあったので缶ビールを2杯飲んでお仕舞い。部屋に戻ってもすることがない。酒が切れてきたのでタバコとビールを買いに
フロントに行ったが買えなかった。残金80円でした。やたらお札があるのでと安心
していたが、数えてみると80円しかなかった。この町にはATMもないらしい。悲惨だ。一応ヤンゴンまでのバスチケットはフロントで購入出来ていた。この時まではそこ
そこ、と言っても今考えると400円くらいだったと思う。何と恐ろしい事でしょう。
僕だけ朝食が付いているという。期待はしてなかったが案の定、ミルク紅茶にただの
パン二切れ。バターやジャムもなし。トーストもしていない。ここまでくると妙に
諦観してしまうところが日本人の柔軟性か。
そのゲストハウスの入り口がこちら。
暗くて見難いが階段の踊り場にあるのがクリスマスツリー。電飾だけ付いて光っていた。フロントの置物は日本のものだという。歌舞伎か狂言でも出てきそうな容姿だった。
ヤンゴンへのバスは何とこのクソ汚いゲストハウスの前でピックアップしてくれるという。本当かと念を押したが間違いなさそうだ。翌朝6時に来ると言う。実際には丁度
30分遅れてきた。ここが始発なのか誰も乗っていない。これが集落の端っこまで行って数台のバスが止まっていたので恐らくはこの集落の一応バスターミナルということになるのだろう。そこで5,6人乗ったかな。下の写真はそのバスターミナルで見つけた
バスです。
神戸の六甲山で活躍していたバスでしょう。かなりガタがきてますがここでは現役みたいです。日本の中古バスは結構活躍してます。わが地元の神奈川中央交通バスも5,6台見かけました。
次はヤンゴン。果たしてATMでお金は下ろせるのでしょうか。乞うご期待。