ネピドーで焦った
さて、バガンからネピドーへ移動しましたが、この時の所持金は20ドルと7万7千
チャット、約5435円程度。日本円は28千円ほど持っていたが意味がない。
しかもこれまでホテルの予約はネットでカード支払いとしていたが、この時は現地支払い可能だったらしくチェックインの際にフロントでホテル代を請求された。仕方なく
バガンは田舎だったからで仮にも首都なんだからとカードが使えることを祈って提示
するもあえなく撃沈。これで2100円ほどなくなってしまった。ホテルのロビーに
ATMがあったので使い方をサポートしてくれとフロントマンに見てもらいながら挑戦
すると、暗証番号は4桁ではなく6桁だという。そんなこと聞いたことがないと思い
ながらも4桁ならあれこれ思いつくが、6桁というのは前代未聞で手も足も出ない。
これでクレジットカードもダメ、ATMも使えないとなってしまっては無一文になるのも
遠くはない。とりあえずネットでホテルや航空券などのカード引き落としは出来るので
ネピドーからヤンゴンに行って泊る事は出来そうだ。しかし既にこんな状況とは
知らない時にピューというヤンゴンまでの中間地点にホテルを予約してしまっていた。タクシー代、バス代は現金しか通用しない。ピューまでの時間を聞くと2時間、
バス代は8500チャット、安い。ネピドーからホテルまでのタクシー代が12000チャットだから安いと思う。日本円で600円くらいだ。すかさずバスの手配を頼んだ。部屋に入ると直ぐに何故ATMが使えないかを必死になって調べた。するとセキュリティの関係で、カードの初期設定が使用不可になっているという。そんなバカなと思っても後の祭り。お出かけ前には設定を変更してくださいとある。ここにたどり着くまでに3時間も要した。それからはどうにかして設定を変更しなければと焦りまくったが
何でもネットのHPか銀行の窓口で申込用紙をもらい変更依頼を郵送してから2週間ほどかかるという。しかも本人の自署が必要というではないか。そんなこと出来る訳が
ないだろうとほざいてみても結局は自分が悪いのだからどうしようもない。その時我が
頼りになる娘からの連絡でその銀行のWebからアプリをダウンロードしてナンチャラカンチャラとすればなんとかなりそうとの朗報が。早速やってみるといとも簡単にこれが
出来ちゃいました。暫くすると銀行から設定が変更されたとのメールまで来ました。
これでやっと一安心出来ました。一時は本気でヤンゴンから帰国することもまじめに
考えました。航空券は22千円ちょっと。クレカで決済出来るので兎に角どうにかして
ヤンゴンまではたどり着かなければならないと思ったのです。
翌日ヤンゴンの北にあるピューへ出発。ヤンゴンまで2時間というので12時のバスを予約。ホテルに来る時は何でもバイクタクシーでは警察に捕まるとかでやむなくタクシーで来たが、節約しようとホテルでバイクタクシーを頼むと4000チャットだという。おいおい、警察に捕まるというのは出鱈目だったんかい。しかもここで8000
チャットも無駄にしてしまったではないか。しかし捕まると言われたら応じるしかなく
仕方ないと諦める。これがまだATMが使えるとわかったから諦めもつくが、そうでなかったらバイタクで乗り付けて昨日のヤツを掴まえて5000チャットぐらい返してもらってたかもしれない。こうなると日本人としてのプライドもどっかにいってしまう。
ここでネピドーのホテルについて書いておきたい。あれで2100円はないだろう。
アウトバス、アウトトイレで部屋にはテレビ、ベットしかない。牢獄かここは。
大きな鏡付きの机と椅子はあるが近くにコンセントがない。WiFiは飛んでいるが
これではネットがやりにくいではないか。
トイレ、バスは部屋ごとに決められているのだが内側からは勿論、何故か外側からも鍵をかけるようになっている。拠って一部屋に3個の鍵が付いている。
少し離れているのは未だいいとしてもナニかー、トイレットペーパーでもぬすまれるってか。アウトバスに驚いてサイトを見直すと確かに「部屋外」とある。勉強になり
ました。以後気をつけます。しかしこんなホテルに泊まるヤツなんているのだろうか。
自分のことを棚に上げて言うのだが、ここは止めといたほうがいい。
次回はネピドーからピューへ移動します。ここでもいくつか問題が発生。
ではまた他人の不幸に喜びを感じている方には乞うご期待。