上には上が。

同じインドネシアのペカンバルからジャンビに乗ったミニバスは、予定の10時に1時間半遅れて来ましたが、今回スラバヤからバリまでのミニバスは2時間20分も遅れて

来ました。上には上があるもんですね。などと感心していられるのも何とか先ほど無事

にホテルに着いたからです。所要時間13時間20分。ホテルでは11時間から15時間と言っていたので範囲内ですが、午後4時の約束が6時20分でした。早く着たらと

思って3時半からホテルのロビーにある喫煙所で待ってました。盛んに部屋で寛いで

待っていたらと言ってくれましたが、部屋に居ても落ち着きません。このバスを勧めてくれたホテルの従業員は申し訳なさそうにしています。ミニバスの運転手と連絡をとっても、今は他の客を乗せている所だと言う。それがどうした、こっちはもう45分も

待っているんだぞと言いたかった。従業員にはホテルの前の路地には入って来ないのではないかと言ったら、そのまま後ろにバックするから大丈夫と言う。僕は主要道路から

路地に入る所でピックアップではないかと言ったが大丈夫だと言う。そして6時20分。ドライバーから電話が来たがホテルの前にはいない。従業員とホテルの前まで出て

主要道路の方を見ていると、それらしいワンボックスが減速して路地の入り口を通過。

あれだと思って僕が歩き出すと従業員は携帯を取りにホテルに戻った。電話しながら

僕の後についてくると案の定、減速していたワンボックスがそうだった。料金前払い。

頭にきていた上に前払いと言う。余程着いてからと言おうとしたがここでもめて他の客を待たせる事になるのは大人気ないと思い250000リアルを従業員に渡す。その

金額だとホテルから聞いていたからだ。でも従業員は220000だと言う。そして

お釣りがないそうだから2万リアル持ってないかと聞かれたが持っていない。仕方ない

からお釣りはいらないと、この状況で何と寛大な対応でしょう。2万リアルといっても

たかだか160円くらい。そもそも400キロ、10数時間運転して2千円だもんね。

160円くらいチップと思えば安いもんです。走りだしてから一家族4人と女性を1人

乗せて快調に走り出しました。以前のように他の客を探して廻ったり、携帯でいつも

喋っていたり、音楽を大きな音量でかけていたりはしませんでした。難点は2時間20分の遅れ。車内は寒くもなく、音楽はかけていましたがさほど気になる程度ではありません。またジャカルタ行きのバスのように、営業所で理由もなく40分も止っている事

もありませんでした。乗客が全員揃った所で何故か停車。どうもレストランのようだ。

まさかここで乗客をのせたまま、ドライバーだけが食事ではなかろねと思っていたら

なにやら荷物を持って戻ってきた。乗客用の菓子パンだった。水も配られた。パンは

普通の袋に入ったものが化粧箱に入れられていた。暫くするとまた停車。それまで助手席で乗客が待っている位置をナビゲートしていた男が降りた。何でと思ったらそのまま

発車。どうやら若い奴がこれからの10数時間を1人で運転するらしい。大丈夫かな。

 

その後は問題なく進んでくれたので、遅れた事への怒りは次第に収まり(良い性格だ)

うつらうつらと寝たような寝られなかったような状態で12時15分前にフェリー乗り場に着いた。ここでもジャカルタ行きのバスのように2時間も時間を浪費することなく

ほぼスムーズに乗船。最も2時間の浪費はバスのせいではないけどね。フェリーへの

乗船を挟んで前後に一回づつトイレ休憩。最後の休憩の前に目が覚めたが5時過ぎの

バリは綺麗だった。直ぐ脇にヤシ林越しに海が見えた時には感動さえ覚えた。日の出と

海。なにもバリでなくても見られる光景だとは思ったが妙に感動してしまった。矢張り

バリは何か違うのだろうか。家に近くにバリ専門店がある。他にも確か家の近くだと

思ったが、何故バリの専門店がやっていけるのか、またお店を出そうとしたのか不思議

だった。そういう事もあってバリには来てみたかった。今日が20日。24日の帰国までにわかるだろうか。

 

恨み言を書いたところで昨日の話。3時頃まで時間があったのでスラバヤを散策。と言っても34度もあるので日向ではじっとしているのも辛い。やはりここでも流石に歩いている人はいない。お坊さんは勿論、浮浪者も見かけない。時折目にするのはゴミを

集めている人。ビン、缶、ペットなどを集めて小額のお金にしているんだと思う。そんな訳で近くの大きなショッピングセンターにお昼ご飯を食べに行った。食べた後でこんなのを見つけました。

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これだけでわかったら大したもんです。日本の大手外食チェーンです。オレンジ色が

トレードカラーですかね。

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吉野家です。豚肉は使っていないとイスラム国ならではの表示がありました。牛はOK

ですので牛丼はあります。お昼はまずハズレがないナシゴレンでした。ナシゴレン

他の国でもありましたが、インドネシアでは多分最もポピュラーな食事でしょう。

考えてみたら3日に2度は食べているような気がします。ペカンバルではナシゴレン

(米)とミーゴレン(麺)を交互に食べてたかも。チャーハンとチャーメンといった

ところでしょうか。吉野家、食べてみたかった。

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感ぞ。何でしょう。同じショッピングセンターで見つけました。韓国語が書いてあり、

チラッと覗いたら韓国料理のように見えました。でもお店の名前は「感ぞ」。とある

ブログに書いてありましたが、Tシャツにしても日本語がデザインされているものは多くありますが、韓国語や中国語は見た事がありません。日本ではデザインとしてアルファベットが多用されていますが、少なくても東南アジアでは日本語がデザインとして

好まれているようです。また日本に対する好感度もあるような気がします。

 

バスを選択したことで1泊分の宿泊料金を損しました。正確には18時間分といった

ところでしょうか。チェックインの時にも何故昨日来なかったのかと聞かれました。

しかしバスは遅れるにしても矢張り楽です。列車やフェリーも魅力的でしたが、その

後でバス、タクシーでホテルと考えるとバスの選択が良かったのではないかと思います。有名な観光地でバスターミナルから市内までは相当距離があります。渋滞を避ける

ためかバスの市内乗り入れは禁止されているとか。ヘタするとタクシーだけで20万

リアルくらい取られそうです。

 

ここのホテルのレストランには棚にウイスキーのボトルが置いてありました。飲めるのかと聞いたら飾ってあるだけで飲めないとの返事。しかし隣のナンデモ屋でビールが

売っているとの事。それで充分です。ビールはジャカルタ以来ですね。楽しみです。

このホテルからビーチまでは6キロ。歩ける距離です。体力が残っていたら夕日でも

拝みに行きましょうかね。因みにですけど同じインドネシアでも時差が違いました。

バスの中で何気なくスマホを見たら1時間早くなっていました。ジャワ島とバリ島では

1時間の時差があるそうです。そんな訳で日本との時差が2時間から1時間になりました。次回はバリ島の魅力について書きたいと思います。